2021.4.15

11時半起床 1時半就寝

日記をつける。文書力はないので文字の羅列にすぎないが記録しておきたくなった。

 

親父が退院した。末期の肺癌で三日前に脳に10か所転移していることが判明。検査が終わりお袋が病院まで迎えに行った。帰りにファミレスに寄ったとき親父が「まだ帰りたくない」と呟いた。さみしがりな父親はいえに帰ると家族が構ってくれないのが嫌だからだ。自分が家を出るときそっと学校への定期代金を渡してくれた。

 

昼はバイト先の人Sさんとご飯に。一回り年上の人だが自分のことを「永遠の20歳」と呼んでいる。初対面はとても苦手で社交辞令でご飯に行こうと言ったら、すぐに日程調整が始まった。あまり乗り気ではなく渋っていたら怒られた。バイト先に14時に集合して寿司の食べ放題へ。集合時、バイト先の後輩の女の子と楽しく話した。「○○ちゃんと話してテンション上がった」と言ったら「僕さんはいつ空いてるんですか?」と予定を聞かれ嬉しかった。(結局時間がなく答えられなかった)

 

Sさんとのご飯は結局本当に楽しかった。お店に行くまでも適度にふざけて僕を楽しませてくれた。お店に行く前にカフェに入り就活の相談に乗ってくれた。お店は予約している人以外満席だったがSさんが予約してくれたおかげで入店することができた。寿司は本当においしかった。Sさんは魚に詳しく出世魚や光物の説明をしてくれた。日本酒も3合注文し、体調によって味がへ。変わることも教えてくれた。人生で食べたことのない量を食べたところでお会計へ。Sさんは全額奢ってくれた。Sさんへの自分の印象や態度に罪悪感を感じたと同時にSさんの器量の大きさに感服した。何度をお礼を言うたびにSさんはまたふざけるだけだった。

 

Sさんはその後僕をタクシーに乗せ自宅付近に向かった。理由が分からなったので、Sさんは実は同性愛者で僕はお持ち帰りされるのではないかという一抹の不安を抱えた。降りた先でSさんは「夜は長いぞ」と言ってある店へ。そこはスナックだった。そこには若い女の人と40くらいのママさん、そして常連さんが3人並んでいた。自分はこんなとこに来る人はどうせ暗くてもてなそうな人しかいないと思った。しかし、5人の会話を聞いてるうちに常連さんの明るさや話の内容が自分の持つそれよりも格段に上だという事に気がついた。その後Sさんは「どうだ。楽しいだろう」と言ってキープしていたボトルを注いでくれた。結局そのお店でママさんは自分に上司へのビールの注ぎ方を教えてくれた。Sさんはそこでも当然のように払ってくれた。ママさんは最後に「じゃあな、若いの」といって送り出してくれた。

 

お店をでてSさんにお金を返そうとすると「じゃあ次のとこで払ってくれ」といって駅前のキャバクラに連れてってくれた。自分は初めてだったので一瞬戸惑っていたがついていくことに。店内にはお客さんは1組だけだっがとてもきれいで落ち着いた空間だった。自分には少し年下の子がついた。彼女がブラジル人と付き合っていて最近別れたことやトルコ人にナンパされて、親に心配されていることを話した。海へドライブしたが親に1分おきに位置情報を送っていたそう。本当に楽しかった。自分も最近彼女を失ったことを話した。彼女は静かに話を聞いてくれて自分も友達を失ったことを話してくれた。そこは良心的なお店でボーイの人が現時点での金額と延長したときの金額を書いてきてくれた。Sさんは延長したが結局自分には3分の1しか払わせなかった。

 

解散時、Sさんは自分にまた飲むか旅行に行こうと言ってくれ、この電車なら座れるとも教えてくれた。帰り道、Sさんへお礼のLINEを送った。彼女が生きていたら怒られるかなと考えているうちに涙がとまらなくなった。今日から目をそらし続けたり物事を後回しにするのはやめようと思った。彼女との最後のLINEを見返すと「会えてよかった、僕君といたから2年近く楽しく生きれたよ」と書いてあったのを見て、彼女がどれだけ優しくて自分を思ってくれたのかを思い知らされた。帰りの風が久しぶりに冷たかった。彼女がいたら「寒い」と言って自分の手を彼女の右肩に引っ張って「温めて」って言ったのだろう。今は暖かい場所にいるのかな。ごめんね、こんな奴で。

 

家に帰って今後の目標を印刷した。明日は早起きして勉強しよう。スマホは3時間まで。守れるかわからないけど少しでも変えたい。